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出版社/著者からの内容紹介
初学者のために語法をていねいに解説し、基本動詞をとおして英語のしくみに迫る本格的な英語教本! 英語力のバックボーンとなる必須の動詞24をさまざまな角度から考察する。学生から研究者まで幅広い層に読まれ、発売以来版を重ねている、最高の英語入門書。
抄録(「電子書店パピレス」より)
■状態動詞・動作動詞両方の意味を持つhave ■
前章のgetはどちらかと言えば、くだけた場面で用いられる多義語でしたが、今回はgetと近い関係にあって多くの意味を共有し、一般的に日常レベルで広く用いられるhave を取り上げます。haveは「持っている」という意味では状態動詞(stativeverb)であり、「手に入れる」という意味では動作動詞(dynamicverb)でもあります。
have の意味と用法を説明する前に、前章でも出てきた状態動詞について復習しておきましょう。状態動詞とは、know(知っている)、understand(理解している)、contain(含んでいる)などのように、日本語でだいたい「〜している」と訳される動詞のことです。これらの動詞の大きな特徴は、すでに触れたように、
(1) 意志ではどうすることもできないから、命令形にできないこと
(*Know this.)、
(2) それ自体、状態を示しているから通例進行形にできないこと
(*I am knowing this.)
の2 つです。ですから、次ページにあげた枝分かれ図の左側の「持っている」という意味のhave は、命令形や進行形にできないことをはっきりと覚えておいて下さい。
■ have の中核的意味「(手に入れて)持っている」■
have の中核的意味は「(手に入れて)持っている」で、結果に重点を置いた「持っている」と、その過程に比重を置いた「手に入れる」の派生的意味に分けることができます。この2つの違いは、意志の有無によるものです。無意志の「持っている」は状態動詞として目的語に応じて「所有している」「ある」「いる」「(感情などを)抱いている」と下位区分されます。意志の「手に入れる」は動作動詞として「受け取る」「食べる・飲む」「する」となります。両者の中間に位置するのが「経験する(=経験として持つ)」で、これは無意志の場合もあれば意志の場合もあります。
haveはgetと異なり、多用される結果として英語の構造上なくてはならない文法的機能を発達させました。無意志の「ある状態を所持している」という意味から、完了形(have+ p.p.+ O < have O done)が生まれ、またmust に対応するhave todo O(< have O to do)が生まれたと推測されます。一方、意志的な「手に入れる」からは、get と同じように「状態を手に入れる」→「状態にする」→「〜させる(〜してもらう)」という使役の意味が出てきます。get と違うのは、無意志の場合にも「状態になる」→「〜される(〜してもらう)」の意味が出てくることです。