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出版社/著者からの内容紹介
通じる英語は「省略」がポイント。実はとっても簡単なんです。ネイティブ・スピーカーが用いる、文法にこだわらない略し方のノウハウをバッチリ収録。これ一冊マスターすれば、もう英会話には困らない!
抄録(「電子書店パピレス」より)
Chapter1 英会話の省略法
日本語同様、英語も口語表現ではよく語の省略が行われる。
私が初めてニューヨークへ行った時のこと。グロッサリー・ストア(grocery store =食料品兼雑貨店)のおやじさんからTen, forty. (10 ドル40 セントです)と言われて、一瞬何のことかわからずキョトンとしていたら、Ten, forty! と怒鳴られたことがあった。学校で習ったとおりに言えば、It's 10 dollarsand 40 cents.(10 ドル40 セントになります)だが、こんな言い方はデパートなど、きちんと教育された店員のいる店でなければ聞かれない。
タクシーに乗った時もそうである。太ったドライバーが後ろを振り向きながら、Single? と言う(最初はSinger? =お前は歌手かい? と聞こえた)。Singleだとわかると、「お前、ひとり者か」と聞いているのかと思った。そんなばかな。やがてわかったのは、I carry no change. Do you have single bills? (私は釣銭を持っていない。お前は1ドル紙幣を持っているかい)である。それだけのことをたったひとこと、Single? で表している。
ニューヨークのセントラルパークでは、若者が、Smoke? Smoke?(マリファナを買わないか)と言いながら近寄ってくる。私の返事は、たったひとことNo. である。すれちがいざまに、Time? と言った若者もいた。Do you have the time? (いま、何時ですか)の意味だ。学校で教わったように言えば、What time is it now?(いま、何時ですか)だが、私はいままで誰かがWhat time is it now? と言ったのを聞いたことがない。実際の会話とはこんなものである。くだけた会話になればなるほど省略して言うことが多くなる。
くだけた言い方では主語や動詞を省くことができる
次のような表現では主語もしくは主語と動詞を省いても意味は通じる。なぜなら大事なインフォメーションは動詞の後に続く、名詞、形容詞にあり、足りないインフォメーションは会話が交わされている状況が補ってくれるからである。
あいさつをする
どう、忙しい?
A:(Are you) Busy?
まあまあだね
B:Well, so, so.
あいづちをうつ
どう、わかったかい?
A:Do you understand?
バッチリよ
B:(I) Got it.
著者について
竹谷 敬造(たけや けいぞう)
元The English Journal編集長。企画・制作会社(株)ケイゾウ代表取締役。
おもな企画に『ニューヨークに住む!』『ロサンゼルスに住む!』(ダイヤモンド社)、『日本人が間違いやすい英語』(朝日出版社)、制作に『小林克也のアメリカン』(発売:カタログハウス)、翻訳書に『ニッポンの実用珍案283』(ジャパンタイムズ)、著書に『旅のひとこと英会話 これだけで大丈夫!』(ナツメ社)がある。
明治学院大学英文学科卒業。