|
|
出版社/著者からの内容紹介
頭痛、腰痛、アレルギー症状まで、その切り札は神経ブロックにある! 神経ブロックとはペインクリニックだけが持つ、特殊な治療手段。痛みを伝達する神経系路を遮断する方法です。同時に、マインドケア。痛みと心はふかく関係しているのです。
本書は様々な症状疾患を取り上げ、それらの治療法を細かく解説しています。さぁ、こころとからだに優しいペインクリニックで、もう痛みをガマンする必要はなくなりますよ!
抄録(「電子書店パピレス」より)
痛みの治療にどうしてマインド・ケアが重要なのか。それは、痛みの多く、特に慢性の痛みの多くは、驚くほど人間の心と深い関係を持っているからです。
何年か前のことですが、私の知り合いの医師が、日常生活も不便になるほどの激しい痛みに襲われたことがありました。ペニスに連続的な激しい痛みが生まれたのです。当然、性病を疑い、泌尿器科の診察を受けました。しかし、検査の結果は陰性でした。性病ではありません。その他、前立腺ガンの検査なども行いましたが、結果はいずれも異常なしでした。それらの検査を総合して、泌尿器科では、
「異常なし」
という診断を出しました。異常なしとは、泌尿器科での扱いの範囲では異常がないということであり、同時に、異常がない以上、痛いというのはあなたの気のせいですよという意味も含んだ診断です。
しかし、痛みは一向になくなってくれませんでした。そこで彼は、私の勤務するペインクリニック科を訪れたのです。私も一応、さまざまな検査をしましたが、やはり具体的な病気は見つかりません。どうもおかしい。
その疑問は問診で晴らされました。実は、彼は不倫をしていたのです。融通がきかなすぎるといっていいほどの堅物で、簡単に不倫、浮気などする人物ではありません。その男が、たぶん、生まれてはじめての不倫をした……。
罪悪感は相当なものだったでしょう。その罪悪感がペニスに痛みをもたらしたのです。とりあえず一時的に痛みを止める処置をしたあと、カウンセリングによってその事実を本人に洞察させたところ、あれほどひどかったペニスの痛みがピタッとおさまりました。
著者について
塩谷正弘(しおたに まさひろ)
一九四五年、大阪府に生まれる。七〇年、徳島大学医学部医学科卒業。七三年、関東逓信病院麻酔科勤務。七六年、ペインクリニック科独立につき、同ペインクリニック科勤務。八一年、同ペインクリニック科医長。九一年、同ペインクリニック科部長、現在に至る。わが国ペインクリニック界の第一人者。日本疼痛学会評議員。日本ペインクリニック学会理事。日本慢性疼痛学会理事。