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情報テロ

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著者:江畑謙介
価格:¥ 1,512
日経BP社


■ 内容紹介

出版社/著者からの内容紹介
 【一発の銃声も響かない、サイバーテロリズム】
 コンピューター社会は、物理的、電子的攻撃に耐えられるのか?現代社会が直面する「新しい戦争」の実態を日本屈指の軍事評論家が抉る。


抄録(「電子書店パピレス」より)
 サイバー・スペースが戦場として加わることは、その「空間」における既存システムの対応を難しくする。例えば司法はサイバー・スペースにおける行為や情報の監視をどこまで行ってよいものかという、難しい問題がある。この仮想空間における個人や組織の資産、財産を、こちらの現実空間の司法が差し押さえられるものだろうか。
 そのような空間は、言わば「無法者」にとっては自由の天地である。テロリストにとっては司法も国防も、法律的にもまた技術的にも手が及ばない空間である。この空間内での破壊行為は、相手に大変なダメージを与え得る可能性があり、それが極めて安い資本で、こちらの人的なリスクが非常に少ない条件で、しかも、瞬時に実施し得る。政府を始めとする既存の体制は、情報操作機能が高まるために、かえって大衆から政治的支持を得るのが難しくなるかもしれない。同様に、国家間、あるいは地域勢力間での同盟関係や協力関係の維持方法が複雑化し、難しくなるだろう。つまり、外交や集団安全保障の脆弱性が増大する。もしこちらの情報が盗まれていたり、監視されているという疑問が生じたならば、同盟国は情報の提供、共有を躊躇するようになるだろう。それは同盟関係を危うくする結果となる。
 技術的にも、軍用と民需用の区分が一層曖昧になるだろうし、情報システムにおいては殆ど両者の区別は消滅するだろう。後述するようにシミュレーションやヴァーチャル・リアリティの世界では、民間娯楽産業の方が軍用技術よりもはるかに進んでいて、軍隊の訓練用シミュレータにゲーム用のCG技術や、ヴァーチャル・リアリティ技術を積極的に採り入れようとしている。通信分野でも、既に米国やNATOの軍隊では、民間の通信衛星を利用して映像を含む大容量通信を確保しようとする方式が急速に実現している。九六年三月の台湾(中華民国)総統選挙に関連して、台湾周辺に二個空母戦闘群を配置した米海軍は、各空母戦闘群の司令官と第7艦隊の司令官、及び太平洋艦隊の司令官との間で、衛星を使ったテレカンファレンスによる作戦会議を行い、リアルタイムで入ってくる情報を基に、きめ細かい作戦の打ち合わせと指令を実施した。従来のテレタイプやファックスなどの文字だけによる作戦会議よりも、リアルタイムで相手の表情まで読み取りながら行える会議は、微妙な政治状況の中での作戦の遂行に極めて有効であったとされている。このように民間通信衛星、及びその他の民間通信システムへの軍事的依存度が高くなると、その機能を妨害したり破壊したりする行為が、単に二国間の戦争だけではなく、世界を巻き込むものになる可能性が大きくなっている。


著者について
 江畑 謙介(えばた けんすけ)
 1949年、千葉県銚子市に生まれる。
 1981年、上智大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。専門は機械工学。
 1983年より英ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー誌の日本特派員。
 1992年より通産省産業構造審議会、安全保障貿易管理部会委員。
 1995年、スウェーデンのストクホルム国際平和研究所(SIPRI)客員研究員。
 著書に、『「軍事大国」日本の行方』(KKベストセラーズ)、『兵器と戦略』(朝日選書)、『ロシア―迷走する技術帝国』(NTT出版)、『世界軍事ウォッチング1、2』(時事通信社)、『中国が空母を持つ日』、『日本が軍事大国になる日』(徳間書店)、『兵器マフィア』、『軍事力とは何か』(光文社)、『アメリカの軍事戦略』、『日本の安全保障』(講談社現代新書)、『インフォメーション・ウォー』(東洋経済新報社)、『使える兵器、使えない兵器―上、下』(並木書房)など。

■ カテゴリ




「情報テロ」紹介ページの最終更新日時
2008年12月29日 00:03:04
ID:414
※実際の販売・ダウンロードは『電子書籍パピレス』にて行われます。