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出版社/著者からの内容紹介
貯金ゼロから賢く増やそう!
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抄録(「電子書店パピレス」より)
19 カードをやめればお金の使い方がうまくなる
カードローンというのは、何も新しいものではありません。デパートの丸井は「月賦屋」と揶揄された昔からこの方法を展開していました。
消費者金融のカードローンというのは、質屋の現代版と考えればいいのです。運転免許証や健康保険証で簡単にお金が借りられるのも、融資金額を低く抑えていたり、リスクを回収できるだけの金利を設定しているからです。
こんな高金利ですが、世の中には経済観念のない人がたくさんいるせいか、繁盛しています。銀行など問題にならないほどの高収益を上げています。
それは独自の融資ノウハウとネットワークの確立が大いに貢献しているのでしょうが、何といっても「スピード性」が時代にマッチしたのだと思います。もちろん、日本人の「恥の文化」「見栄の文化」をベースにしているということもあるでしょう。
現代人にとって、カードローンは借金という感覚ではなくて、支払いの「先送り」といった感が強いのかもしれません。
先に述べた通り、カード払いには「時間のトリック」があります。商品(サービス)はいま、支払いは後。楽しみはいま、苦しみは後。そして楽しんだツケがあとで請求書としてどかんとやって来ます。
「平均カード保有数は一人三〜四枚」ということですから、すべて使っていたとすると、それぞれ締め日が微妙に違うでしょうから、「このカードの請求はなんとかやりくりした」と思ったら、また別のクレジット会社からも請求書が来ます。そして、それを支払うためにさっき払ったばかりのクレジット会社でキャッシングしたり……。
こうなると、悪循環の典型です。カード破産者へのエリートコースをまっしぐらに突っ走ることになります。
カードキャッシングは手軽で便利。それだけに裏もあります。それは金利が高いということです。年利二四パーセントとすれば、一〇万円借りたら一二万四〇〇〇円返すことになります。利子だけで二万四〇〇〇円になります。
ピンと来ない人のために一〇〇万円にしますと、一二四万円にして返さなければならないのです。利子だけで二四万円です。一カ月後に耳を揃えて返したとしても、二万円が利子分として取られます。
二万円あれば、かなりのものを買えるのではないでしょうか。
慢性的にカードを使っているために、「どこで何を買ったかわからない」「どこにいつ支払うかわからない」という人もいます。困ったことに、どかんと請求が来てから「どうしよう」と考えても遅いのです。
もしこれが現金払いなら、「今日は買いすぎたかな」と、そのつど後悔したり、反省したりできます。手持ちの現金が目に見えて少なくなれば、「もう無理だな」とストップをかけたり、「もっとうまく使わないといけないな」とどんどん賢くなっていくのです。これが現金払いのメリットです。
現金払いでなければ買わない。商品がどうしても欲しければ、毎月、お金を別に積み立てて買える金額になるまで待つのです。もし、それができないのであれば、諦めるという潔さも大事です。何しろ、もっと大きな夢があるのですから。
カード払いは便利なようでいて、実はどんどん経済観念を麻痺させるのです。何かを得るということは何かを失うこと。便利さを手に入れた代わりに、賢さを失っているのです。
著者について
中島 孝志(なかじま たかし)
1957年生まれ。早稲田大学卒業。南カリフォルニア大学院修士課程終了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て、現在フリーのジャーナリスト。経営評論家として多方面で活躍中。異業種交流会「キーマンネットワーク」(会員数700名)を主宰。また、ほかに「波動経営研究会」「人間観・宇宙観研究会」などの研究会を主宰している。
中島孝志の公式ページ「キーマンネットワーク」 http://www.keymannet.co.jp/